
\この記事で得られること/
★ 企画書を作るうえで大切な6つのポイント
★ 今日からできる具体的な工夫
★ +αで盛り込みたい内容!
商業出版の道を目指すうえで、避けて通れないのが「企画書」
「出版したい気持ちはあるけど、何を書けばいいの?」
「そもそも企画書って、どうやって作るの?」
「てゆーか、無名で商業出版って無謀じゃない?」
そんな疑問に応えるべく、
今回は『書籍企画書に関する大事なポイント6選』をまるっとまとめて解説します!
ポジショントークをする気は0.1ミリもありませんが、
一応、僕自身が「企画持ち込みから商業出版に至った経験」を基に記事を書いています。
(ちなみに、その商業出版の本はこちらです)
⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩
(2025.05.31 公開!!!)
決してエアプではないので、そのあたりは説得力があるかと!

「商業出版は夢物語じゃない」その第一歩を、一緒に踏み出しましょう!!
【書籍企画書の基本】書き方のコツ5選
コツ①|まず意識改革! 企画書は「本の表紙」だと思え!
企画書は、ただの説明資料じゃありません。
本でいえば「表紙」
飲食店でいえば「看板」
ボディビルダーでいえば「大胸筋」
つまり、「最初に見られる部分=印象が決まる部分」なんです!!
編集者の目に留まらなければ、どんなに内容がよくても原稿にたどり着いてもらえません。
だからこそ、まずは〝思わず目に留まる企画書〟を作る意識を持ちましょう!

まずはこの心構えを身につけよう!
コツ②|「顔写真」は必ず載せよう! 信頼を勝ち取る!
「企画の内容と関係あんの?」と思うかもしれませんが………あります!!
まず、大前提として、商業出版は「ビジネス」です。
つまり、企画書は、就職活動にたとえるところの〝エントリーシート〟になるわけです。
もっと簡単に言うと、「この人と一緒に仕事したいか?」という判断材料になるわけです。
なので、「顔写真があるだけで印象が大きく変わる」というのは想像に難くないと思います。
顔写真について気をつけたいポイントは以下の3つ。
- 背景はシンプルに
- 清潔感のある服装
- 自然な笑顔
可能なら、写真屋さんで「企画書用の写真を撮ってください」とお願いするのがベストです。
僕は写真館で「新人の」カメラマンさんに取っていただきました。
「新人なので、気に入らなければ何枚でも取ります!」と言っていただいたので、遠慮なく100枚ほど取ってもらいました(笑)

笑いすぎて、表情筋がつりそうになりました(笑)
コツ③|長くても「3ページ以内」に。それ以上は眠くなる!
偏見ではなく事実として、編集者は忙しい部類に入る職業です。
だから「読みやすいボリューム」でまとめることが超重要。
おすすめは、3ページ以内。
盛り込みたい内容は山ほどあると思いますが、そこはグッとこらえて、以下のような項目を簡潔にまとめましょう!
- 著者プロフィール(顔写真つき)
- 経歴・実績
- 書籍の概要・目次
- 想定読者層
- 本の価値・伝えたいこと
- 出版社がその本を出すベネフィット(利益・恩恵)
- 出版後の展開(販促計画など)
ポイントは、「同じことを何度も書かない」こと!
感情がこもるとどうしても冗長してしまうので、短めにする意識でちょうどいいです!
(僕は最初6枚くらいの企画書を作っていました……笑)

僕は最初、6枚くらいの企画書を作っていました!
コツ④|レイアウト至上主義!「見やすさ・読みやすさ」が命
編集者は1日に何件もの企画書を見ると言われています。
「じゃあ、どうやって目立つか………?」
そこで意識したのが〝視覚的なメリハリ〟です!!
なんの変哲(サイズや太文字、下線など)もない黒文字では、ただの経本(お経が書いてある本)になりかねない!
そこで意識したのが、以下の5点です。
- 顔写真を入れる
- 強調したい部分は太字や下線で目立たせる
- タイトルや見出しにフォントサイズの強弱をつける
- 数字を使って具体性を出す
- 箇条書きと文章のバランス(6:4くらい)
ただし! デコりすぎはNG!!
強調するのは「本当に大事なところ」だけにしましょう!
ギャルメイクみたいにケバくなっちゃうと、逆に素顔が見えなくなるので(笑)

「適度な」装飾が肝心ですね!
コツ⑤|書籍概要=「編集者の心をつかむキャッチコピー」
3枚以内にする前提で話すと、概要は 6〜8行 が目安です。
そして特に意識してほしいのは、冒頭の一行で「誰に向けた、どんな本か」をズバッと伝えること!
「本書は〇〇に悩む人のために、△△で解決する本です」
「本書は〇〇な人が△△できるようになる具体策を紹介します」
この「一言目の説得力」で、その企画書における期待値は変わります。
- 今の時代背景に合っているか?
- 同テーマの本との差別化があるか?
- パッと見て伝わる簡潔さがあるか?

ここも必ずチェック!!
【書籍企画書の+α】盛り込むと強くなる3つの武器
繰り返し言うようですが、出版は〝ビジネス〟です。
編集者が見るのは、「売れるかどうか」
少し目をそむけたくなる部分かと思いますが、ここは本当に重要な部分なので、力を入れなければなりません。
参考までに、以下の3つを盛り込んでみてください!
武器❶|「SNS」の影響力。フォロワーは説得力になる
これは言わずもがな、ですね。
「SNSフォロワー数≒販売力の指標」
出版不況の今、「この人の発信力は売上に貢献しそう」と思わせるのは、大きな武器になります。
もちろん、中にはSNSを重視しない出版社もあると思いますが、
「出版不況=紙の本が売れづらい時代」という〝事実〟をベースにして考えると、
SNSのフォロワーが大いに越したことはないでしょう。
少なくとも、「フォロワーが少ないほうがいい」という逆はないですよね。
とはいえ、無理して盛らなくてもOK。(というか盛ったらダメ。笑)
実績が少なくても、他の強みでカバー可能です!!

SNSは一石一鳥で伸びるものではないので、コツコツやっておきましょう!
武器❷|出版「後」の販促プランも!「販促魂」を見せる!
つまるところ「売れれば」いいので、SNSにこだわる必要はありません。
なので著者としては、「私は書くだけ!」ではなく、
「私も一緒に売ります!」という姿勢が重要です。
- リアルイベント・セミナー開催
- ラジオ出演(ラジオSNSを育てるのもアリ)
- SNS連携企画
- 近隣の地域を巻き込んだイベント(読書会とか)
- スーパーやショッピングモールでの店頭販売
こうした販促プランがあると、出版社側も安心します。

「仮」の構想でもいいので、やる気は見せたいですよね
武器❸|売れている本との差別化ポイントを「3つ」挙げる
「似た本は他にもあるけど、自分の本はここが違う!」
これは必ず、明確に伝えましょう!
【より実践向きである】
例)「理論の説明で終わらず、読者が〝その日からできる〟アクションを毎章に明記。ToDoリストやワークシートも収録している」
→『習慣化の本』でも、「具体的にいつ・どこで・何をするか?」まで細かく落とし込み、〝行動〟に直結させている。
【新しい視点がある】
例)「一般的には成功者側の視点で語られるが、本書は〝挫折から這い上がる途中の人〟の視点から描いている」
→ 成功談ではなく〝うまくいかなかった時期〟に焦点を当てることで、今つまずいている読者の心に響く切り口にしている。
【特定層に特化している】
例)「Z世代の読者が抱える『やる気が出ないけど、焦ってはいる』という曖昧な悩みに特化。言葉遣いや事例も20代に合わせた構成」
→『モヤモヤするZ世代(20代)へ送る、焦らず進むための自己理解ガイド』のように、想定読者層を特化させる
まとめると、読者が〝買う理由〟を出版社にも示そうって話です。

「類書との違い」は絶対必要!
まとめ
何度も言いますが、
企画持ち込みで出版を目指すなら、企画書の完成度がすべてと言っても過言ではありません!
- 「企画書=表紙」の意識定着
- 「顔写真」で人柄を伝える
- 「3ページ以内」に情報を凝縮
- 「メリハリあるデザイン」で読みやすく
- SNS・販促・差別化の「3武器」を盛り込む
- 書籍概要は「一撃必殺のキャッチコピー」を意識
もちろん、今回お話しした上記以外にも工夫するポイントはあるかと思いますが、
少なくとも、僕はこの6つをめちゃくちゃ意識しました。
企画持ち込みに関する記事はまだまだ書いていこうと思うので、
誰かの目に留まり、心を動かし、「この人と一緒に本を作りたい!」と思わせられる。
そんな企画書を、ぜひ一緒に目指していきましょう!!
コメント