
\この記事で得られること/
★「読まれる原稿」7つのコツ
★ 〝Webの文章〟と〝紙の文章〟の違い
★ 原稿に大切な「○○目線」
応募原稿はここを押さえろ!商業出版を目指す「読まれる原稿」の作り方
商業出版を目指すうえで避けて通れない「応募原稿」
でも実際に書くとなると、
「どこから手をつけていいのかわからない……」
「そもそも全部読んでもらえるの?」
と不安になりますよね。
そこで今回は、「応募原稿で気をつけたい超重要ポイント」を、
実際に僕が行った経験ベースでわかりやすく解説していきます!
……と言ってもそんなに難しいことはなく、コツさえ抑えればOK!
あなたの原稿を〝読まれる原稿〟に近づけていきましょ~♬

全部を網羅するのは難しいですが、 「ここだけは外すな!」というポイントをしっかり押さえましょう!
コツ①|1ページ目が勝負。いや、「1行目」が勝負!
いきなり核心ですが、
原稿の1ページ目は超・超・超重要です……!!
なぜなら、「送った原稿をすべてを読んでもらえるとは限らない」から!
むしろほとんど読まれないと思ったほうがいいです。
編集者も人間。
200〜300ページある原稿を何本も読むとなると、当然「全部読む」のは難しい。
だからこそ、「1行目から引き込まれるか」がめちゃくちゃ大事なんです!!
意識したポイントは、大きく以下の3つ⇩
- クライマックスをチラ見せして期待感を作る
- ビジネス書なら目次を冒頭に置くのもアリ
- 読者が「続きを読みたい!」と思える〝引き〟を入れる
編集者に「おっ、これは面白そう」と思ってもらえるかどうかで、その後の道が大きく変わります!

ベストセラーになる本のほとんどが、1ページ目で惹きつけられます!
コツ②|書き出しパターンは「読者目線」で
じゃあ実際どんな書き出しがいいのか?
もちろん正解はありませんが、「読者目線で入りやすい導入」を意識しましょう。
【物語系】
セリフ
→ グッと話に入り込める
事件・出来事
→ 一気に世界観へ引き込む
意外性のある始まり
→ 「えっ!?」と読者を立ち止まらせる
【ビジネス書】
名言風フレーズ
→ 自作でも偉人の言葉でもOK
常識へのアンチテーゼ
→ 「その常識、間違ってません?」系
問いかけ
→ 読者の悩みにズバリ刺さるようなもの
第1印象が9割!
あなたの書き出しが原稿の運命を決めます!!

僕も原稿を応募する中で、何度も1ページ目・1行目を修正しました
コツ③|一文一意。詰め込みすぎはNG!
「原稿は読者のために書くもの」
これは当たり前のようで、けっこう忘れがち。
特にやりがちなのが、1文にいろんな要素を詰め込みすぎること。
文章は「短く、シンプルに」が基本です!
- 一文は60文字以内を目安に
- 1文で1つの主張にする
- 読み手の理解のスピードを意識する
執筆時のテンションで「うぉぉぉー!」と書いた文って、
あとから読み返すと「……え? 誰向け?」ってなるんですよね(笑)

一度書いたら、必ず〝読者目線〟での読み直しを!
コツ④|改行のクセ、「Web仕様」になってない?
ブログやSNSに慣れてる人は要注意!
Webの文章って、空白が多くて読みやすい。
でも、紙の本(=商業出版)の原稿は、それと逆です……!!
改行を多用しすぎると、
- ページ数の見積もりが多くなる(=販売価格が高くなる)
- 商業出版の「紙っぽさ」から離れる
- 「読ませる力」が分断されやすくなる
など、あまりポジティブな方面に働きません。
もちろん、読みやすさとのバランスは大事ですし、
なにより著者の方、それぞれの色・味もあると思います。
ただ、「企画書・原稿の持ち込み段階」に限っては、あまりにも改行が多くてページ数が多いと、印象がよくないかなぁと思います。

ここは僕の感覚的な部分も大きいです。
ただ、どちらにせよ、改行が多いと結局あとからページ数を短縮することになるので、「なら最初から……」という感じですね。
コツ⑤|目次は「原稿の地図」。作り込みで一気に差がつく!
目次 は、ただの構成表じゃありません。
企画書と原稿の両方に共通して言えますが、
目次を見れば「どんな本なのか?」が9割伝わります。
- 目次に具体性があるか?
- 読者の興味を引くワードが入っているか?
- 流れがスムーズか?
少なくとも上記3つは意識しましょう。
たとえば、
【NG例】
1章 お金について
2章 投資の基礎
3章 リスク管理
【OK例】
1章「なぜあなたは貯金ができないのか?」を脳科学で解明
2章 初心者でもOK!月3万円から始めるインデックス投資
3章 “落とし穴”にハマるな!投資リスクのリアルケース
どうですか?
後者のほうが、圧倒的に読みたくなりませんか?

やっぱり、人は「具体」に惹きつけられるんですよね~
コツ⑥|章構成は「5〜7章+はじめに・おわりに」が王道
章数 も、実は意外と見られてます。
編集者も「これくらいのボリュームだな」と感覚で判断するので、スタンダードな構成を意識するとGood!
僕が図書館・書店を回りまくって平均値をとった感じだと、以下の結論になりました⇩
- 5〜7章くらいがちょうどいい
- ページ数も200〜250ページに収まりやすい
- 章のバランスも整いやすく、読みやすい
もちろん、この3つが絶対ではないですよ。
ただ「読む気になる原稿」って、やっぱり〝見た目の整い感〟も大事ってことは知っておくべき!

人も原稿も、第一印象が大事ということですね
コツ⑦|校正は1週間寝かせてから
最後にめっちゃ地味だけど超重要な話!
それが「校正」です。
実は、書き上げた直後に原稿を見直すのは危険信号。
なぜなら、テンションが乗ってるときは「書いた自分に酔ってる可能性」があるから(笑)
- 専門用語が多すぎないか?
- 比喩表現がくどいくらいに多くなってないか?
- 読者にとってわかりやすいか?
- そもそも文章がダレていないか?
- 結局何が言いたいか、わからない文章になっていないか?
これを判断するには、執筆完了後、少し時間を空けるのが1番!
僕はよく「1週間寝かせてから校正」するようにしています。
その間に別のことをしたり、本を読んだり。
そして改めて読み直すと「あれ、こんな文章書いたっけ?」って思うくらい客観的になれるんですよ(笑)

端的に言うと「だれコイツ?」ってなるんですよね。同じ自分なのに!(笑)
まとめ:読まれる原稿は「読者目線」で作られる!
- 1ページ目・1行目に命を込めろ
- 書き出しは作品に合った“読ませ方”を
- 一文一意で、読者にストレスを与えない
- 改行はWeb仕様から紙仕様へシフト!
- 目次は“地図”。具体的に、面白く!
- 章構成は5〜7章がベター
- 校正は1週間寝かせて、読者目線で見直そう!
応募原稿は、いわば「出版へのラブレター」
届けたい相手(編集者)の気持ちを想像しながら、 あなたらしい原稿を、丁寧に育てていってくださいね!
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