誰もが知るカリスマ実業家・スティーブ・ジョブズ。
世界トップ企業「Apple」同様、彼を知らない人のほうが少ないのではないでしょうか。
iPhone、iMac、iPod、iPad……などなど。
今や僕たちの生活に当たり前にある製品たちは、すべてジョブズ率いるApple社が作ったものです。
キラッキラな目をした小学生に「ジョブズって何をした人?」と聞かれても、ある程度は答えられますよね。
しかし一方で、「どんな人?」と聞かれると、どうでしょう?
答えられない人も多いと思います。
何を隠そう、僕も最近、ジョブズに関する本を読んで、改めてその生き様に感銘を受けたからです。
心にメラメラと情熱がたぎり、モリモリっと力がたぎるような、強烈な感銘を、です。
そこで本記事では、スティーブ・ジョブズがどんな人だったのか。
そして彼の生き方から現代を生きる僕たちが学べることについて、僕の意見を多分に交えながら、お話ししていきたいと思います。
(※毎度のことながら念のため……。僕は歴オタでも、世界史の先生でもありません。本記事はあくまで〝エンタメ〟。自分なりに調べて書きますが、詳しい功績や年号等を知りたい人(特に受験生)は、教科書を信じてくださいね。笑)
なお最後にも紹介しますが、今回、僕がスティーブ・ジョブズについて学んだ書籍は、以下の学習漫画です。
ジョブズの生い立ち、功績、生き様が楽しくわかりやすく書かれており、読書が苦手な方でも楽しめる一冊だと思います。
スティーブ・ジョブズって何をした人?どんな人?
まずはザックリ、ジョブズの経歴を見ていきましょう。
スティーブ・ジョブズは、『Apple(アップル)』社の創業者です。
iPhone、iPod、iPad、Macなどなど。
今、僕たちが当たり前のように使っているApple製品を生み出したのは、ほかならぬジョブズです。
製品の話はもうこれ以上いらないでしょう。
製品うんぬんいわず、その名を知れば誰もが思い浮かべる「世界を変えたカリスマ」なのですから。
「二人のスティーブ」ジョブズ と ウォズニアックの出会い
ジョブズがAppleを創業するきっかけとなったのは、「スティーブ・ウォズニアック」という天才技術者との出会いでした。

偶然にも、同じ「スティーブ」という名前だったんだね~
2人は1971年、共通の友人を通じて知り合い、すぐに意気投合。
ウォズニアックは天才的なエンジニアで、コンピュータの設計が大得意!
一方、ジョブズはビジョンとマーケティング、アイデアの才覚に長けており、ウォズニアックの技術を世の中に広める役割を担いました。
二人は一緒に趣味の電子機器を作り始め、そのうちの一つが「ブルーボックス」と呼ばれる装置。
(※ブルーボックス:特定の周波数を発することで、無料で長距離電話をかけられる装置。この経験がのちのApple製品作りに役立つ)
特定の周波数を発することで無料で長距離電話をかけることができる装置は、違法ではありました。
が、この経験を通じて二人は技術とビジネスの可能性を強く実感したそうです。
【Appleの創業】誰でも使えるコンピュータを作る!
1976年、ジョブズとウォズニアックは、ジョブズの自宅ガレージでAppleを創業しました。
当時のコンピュータは大きくて専門家しか使えない代物。
しかし、ジョブズは「誰でも使えるコンピュータを作る!」と決めて、Apple IIという画期的なパソコンを世に送り出したのです。
その後も、彼はMacintosh(マッキントッシュ)という直感的で使いやすいコンピュータを作りましたが、会社の経営陣と対立してしまい、なんと自分が作ったAppleをクビになってしまいます……。
(Macintosh:簡単に言うと、現代のコンピュータの元祖。1984年にAppleが発売した、世界初の一般向けグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)搭載パソコンで、直感的な操作性と洗練されたデザインが特徴の革新的なコンピュータ)

自分が創った会社をクビにされるってキツイよね……
「ピクサー映画」を生み出したのもジョブズだった!?
Appleを追い出されたあと、ジョブズは『Next(ネクスト)』『Pixar Animation Studios(ピクサー・アニメーション・スタジオ)』という新しい2つの会社を作ります。
Nextは高度な技術を持ったコンピュータを開発し、教育や研究機関向けに販売されましたが、大成功とは言えませんでした。
(しかし、このNextの技術が後にAppleにとって重要なものとなり、彼の復帰につながります!)
そして、『Pixar Animation Studios(ピクサー・アニメーション・スタジオ)』(以下、ピクサー)。
もはや、誰もが知る超有名な映画製作会社ですよね。
知ってましたか?
『ピクサー(Pixar)』の社長がジョブズだって。

僕はまったく知りませんでした……
ピクサーは、『トイ・ストーリー』という世界初のフルCGアニメ映画を制作し、映画業界に革命を起こしました。
トイ・ストーリーの他にも、
などなど、世代によっては懐かしさを感じる名作をたくさん生み出しています。

僕はMr.インクレディブルがお気に入りです♬
ダッシュ(長男)が湖を走るシーンが好きすぎる!
その後、2006年にピクサーはディズニーに買収されましたが、変わらず多くの名作を世に送り出しています。
ピクサーの社長とAppleのCEOを兼任していた?
ジョブズが再びAppleに復帰したのは1997年。
当時、Appleは業績が悪化し、経営危機に陥っている最中です。
その状況を打開するために、Appleは1996年にジョブズの会社「NeXT(ネクスト)」を買収し、結果的にジョブズがAppleへ戻ることになりました。
1997年に暫定CEO(iCEO)として復帰し、その後正式なCEOに。
そこから彼はiMac、iPod、iPhone、iPadなどの画期的な製品を次々と生み出し、Appleを世界的な企業へと成長させたのです。

なんか、もう……「映画の主人公」みたいだよね!
ちなみに、ジョブズがAppleのCEOに復帰したとき、同時にピクサーのCEO(最高経営責任者)も続けていました。
つまり、1997年から2006年のディズニーによるピクサー買収までは、AppleのCEOとピクサーのCEOを兼任していたことになります。
この期間、彼はAppleを立て直しながら、ピクサーも成功させ、映画業界とIT業界の両方で歴史に残る偉業を成し遂げたんです!

ものすごいバイタリティですよね!
スティーブ・ジョブズが成し遂げた功績(簡単まとめ)
ちょっと話が長くなったので、ジョブズが成し遂げた功績を簡単にまとめますね!
【Appleの創業】コンピュータを誰でも使えるものに!
ジョブズは、誰でも簡単に使えるコンピュータを世に広めるためにAppleを創業しました。
Apple IIやMacintoshは、それまでの難解なコンピュータとは異なり、一般の人でも使いやすい仕組み・デザインになったのです!
ちなみに、実際に作ったのは「スティーブ・ウォズニアック」というもう一人の〝スティーブ〟で、制作技術の天才でした。
【iPhone爆誕】世界を変えるスマートフォン革命!
iPhoneが登場する前、携帯電話はボタン式が主流でした。(ガラケーじゃないよ)
しかし、ジョブズは「タッチスクリーンのスマートフォンこそ未来だ!」と考え、iPhoneを開発したのです。

今や世界中の人がスマホを使えるのは、ジョブズの革新のおかげだね!
【CDからデジタルへ】音楽の楽しみ方も変えた!
iPodとiTunes Storeを通じて、音楽の楽しみ方を一新。
CDを買うのが主流だった時代に、デジタル音楽を手軽に購入し、持ち運べる仕組みを作り上げました。

今思えば、ほんの少し前まではCDで聞くのが普通でしたよね~
【名作続出】アニメーション映画に新たな風を!
『トイ・ストーリー』をはじめとする数々の名作アニメーションを世に送り出しました。
CGアニメーション映画の新たな時代を切り開いたのが、ジョブズ率いるピクサーだったのです。
スティーブ・ジョブズの生き様から学べること
ジョブズの人生から、僕たちが学べることはたくさんあります。
というか、ないわけがありません。
僕たちが今使っているiPhone、Macパソコン。
いや、もっともっと本質的な「コンピュータが誰でも使えるものになったこと」
これは紛れもなく、ジョブズのおかげです。
文字どおり「世界を変えたカリスマ」から、令和時代に生きる僕たちが学べること。
僕がとくに印象に残った学びを3つ、お話しします。
【ピンチはチャンス】逆境でも諦めないチャレンジャー魂を持て
ジョブズは、一度自分で創ったApple社をクビになっています。
ゼロから創り上げた会社。
その社員から追放される形で会社を辞めることになった心境は、「悔しい」という言葉では表しきれないでしょう。
でも、ジョブズはそこで落ち込むのではなく、新たな挑戦に心を向かわせました。
「Next」「ピクサー」と新会社を立ち上げ、再び〝挑戦者〟として世界を変える。
事実、ジョブズがスタンフォード大学で行った伝説のスピーチで「Apple社を追い出されたことは、人生で最も幸運な出来事だった」と述べています。
もし彼があのとき諦めていたら、今のAppleはなかったかもしれません。
僕たちの生活に、iPhone、Macパソコンはなかったかもしれません。
どれだけ便利な世の中になっても、生きていれば失敗したり、うまくいかなかったりすることはあります。
「人生において何一つ失敗しなかった」、そんな人はいません。
必ずうまくいかないことは出てきます。
でも、どんな状況にも必ず活路はある。
〝今ある現状〟をどう活用するか。
この活用力を引き出す鍵こそが「諦めない心」なんだと、僕は感じました。
【情熱と夢を信じろ】自分の信念を貫く強さ
ジョブズは子どもの頃から周りから「そんなの無理だ」と言われても、「絶対にやる!」と信じて突き進みました。
周りから反対されても、無理だとバカにされても、自分の「これだ!」と思ったことはとことん信じ、やり抜く。
これはSNSの普及で「人の目」「人との評価」が容易になった現代だからこそ、とくに強く、持たなければならない強さだと僕は思います。
そしてジョブズは「好きなことを見つけて、それに全力を注げ」という意味の言葉を、よく言っていました。
そこらへんの自己啓発書で読むと「ハイハイ」と片付けてしまいそうですが、ジョブズの生き様を知ってから聞くと、受け取り方はまるで変わります。
ときにはリスクを負い、批判を浴びながら「好きなこと」「やりたいこと」を追い求めるか。
それとも、「人生こんなもんだよね」と、比較的安全で批判を浴びないように、周囲と調和するか。
これはべつにどちらかが正しいとか、優劣があるわけではありません。
ただ、ジョブズは自分の「好き」に従い、「夢」を見て、それを成し遂げる「情熱」を信じた。
「自分が本当にやりたいことは何か?」
先ほど優劣はないと言いましたが、
やっぱり僕は自分の好きなこと・やりたいことに突き進んだ道のほうが、充実した人生につながると思います。
世界を変えるというのは、人々を幸せにするということ
ジョブズが目指したのは、ただ新しい技術を生み出すことではなく、人々の生活をより良くし、幸せにすることでした。
彼は常に「ユーザーがどう感じるか」を最優先に考え、使いやすさやデザイン性に徹底的にこだわったのです。
Macintosh(マッキントッシュ)は、難しいコマンド入力を不要にし、誰でも直感的に操作できるコンピュータとして生まれました。
(Macintosh:現代のコンピュータの基になったコンピュータ)
iPodは「ポケットに1000曲を♬」というシンプルなコンセプトで音楽の楽しみ方を変えました。
そして、iPhoneは物理ボタンをなくし、タッチスクリーンだけで操作できるスマートフォンの未来を切り開きました。
彼が成し遂げたことは、単なる技術革新ではなく、「ワクワクする体験を、誰でも簡単に使えるようにすること」だったのです。
その哲学こそが、Appleの製品作りの原点であり、世界中の人々に愛される理由だと、僕は思います。
そしてこの考え方は、どんな時代の人であれ、通じるものではないでしょうか。
ジョブズが技術を通じて人々を幸せにしたように、僕たちも自分の情熱を通じて、誰かに勇気や希望を届けることができる。
『世界を変えるとは、人々を幸せにするということ』
僕もこの気持ちを忘れずに、邁進していきたいと思います。
まとめ・僕が学んだ本のご紹介
さて、お話ししたように、スティーブ・ジョブズの人生は、挑戦と失敗の繰り返しでした。
でも、どんな状況でも情熱を持ち続け、自分の信じる道を進み続けたからこそ、世界を変えるような大きなことを成し遂げたのも、また事実です。
僕たちも、ジョブズのように「自分のやりたいことを見つけ、情熱をもって諦めずに追いかける」
そしてその結果、「たくさんの人々を幸せにする」ことができるように。
一日一日を積み重ねていきましょうね。
彼の生き方を知ることで、少しでもあなたの人生に活かせることがあれば幸いです。
以下は僕が今回、スティーブ・ジョブズについて学んだ書籍です。
スティーブ・ジョブズの生い立ち、功績、生き様が楽しくわかりやすく書かれており、読書が苦手な方でも楽しめる一冊だと思います。
本記事と同じく、歴史上の偉人から生き方を学ぶ【偉人から学ぶ】シリーズは、以下からたくさんご覧いただけます!

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