
\この記事で得られること/
★「夢をかなえるゾウ2」の簡単あらすじ
★〝憧れ〟だけでは、夢は叶えられない理由
★ 人生うまくいかないときこそやりたい「〇〇」
将来、○○になりたい!
人生で一度は言ったこと、聞いたことのあるセリフ。
して、このセリフを聞いてなにを思いますか?
「あぁ、夢に溢れた元気な子だなぁ」と思うでしょうか。
それとも、大人が言っていたら「早く現実見て働けよ」と、静かに罵るでしょうか。
まぁこれは人それぞれだと思いますが、
こと「将来、〇〇になりたい!」という言葉自体には、ほとんどの人がプラス・ポジティブな印象を抱くと思います。
プロ野球選手に憧れる人は、
テレビでホームランを打っている姿、160㎞の剛速球を投げている姿、WBCで優勝した姿を思い浮かべ、
同じく歌手に憧れる人は、
数万人の前で気持ちよく歌う姿に、紅白歌合戦で大みそかの主役になる姿に、東京ドームの大歓声に包まれる姿を思い浮かべるでしょうね。
もちろん、自分の夢を持ち、憧れを抱き、
その姿をイメージすることは、とてもステキなことです。
しかし一方で、
その憧れる人たちの〝苦しみ〟まで考えている人は、あまり多くないのではないでしょうか。
本記事では、ただ単に「人生うまくいかないときもあるさ! いつかよくなるよ!」なんて、気休め程度の励ましは言いません。
それでも、今現在、「人生、何もかもうまくいかない……」と下を向いている人に。
成功者と呼ばれている人の〝実情〟を知ってもらうことで、また前を向くキッカケになればいいなと思い、書きます。

「〇〇になりたい!」っていいことばかりじゃないんですよね
『夢をかなえるゾウ2』とはどんな本?|あらすじと作品の魅力を紹介
っと、その前に。
僕の「〇〇になりたい!」という〝憧れ〟の見方を変えてくれた一冊をご紹介します。
言わずも知れた名作・夢をかなえるゾウ シリーズの2作目です。
今作の主人公は、お笑い芸人を目指して8年目、
いっこうに芽が出ない34歳独身・西野勤。
西野はかつてはサラリーマンとして会社に勤めていましたが、
「将来が〝見えない〟のではなく、将来が〝見えてしまうこと〟」に恐怖を覚え、
勇気を出してお笑い芸人に踏み出した過去を持っています。
(これはむちゃくちゃ共感しました。僕もほぼ同じ理由で会社を辞めましたから……)
それでも、売れっ子お笑い芸人になるのは険しい道。
まったく売れる気配がなく、先輩(年は下)芸人にも「会社員に戻れば?」と才能のなさを突き付けられます。
そんな落ち込んでいる彼の前に、関西弁をしゃべるゾウの神様「ガネーシャ」が現れたのです!
しかも今回は、なんともボンビーな空気をまとった「貧乏神・金無幸子(かねなし さちこ)」も登場!!
癖が強すぎる神がもう一人追加されて、物語がさらにパワーアップしています(笑)
相変わらずのユーモアが爆発していますが、
ガネーシャの教えも、幸子の教えも、人生・夢への本質をついています。
読み終わる頃には、「それでも、俺はやりたいことをやる!」と、前向きな気持ちになれる。
笑って泣けて、心が動く一冊です!!

夢ゾウシリーズを読んでいると、自然と心が前を向きます!
商業出版チャレンジ中に3回くらい読み返した本
僕がもっとも読み返している『夢ゾウシリーズ』は、この2作目です。
記憶が正しければ、最初に読んだのは大学4年生の冬らへん。
昔から「他人と一緒は嫌だ」という中二病こじらせボーイだったためか、
〝夢〟をテーマにした今作はとくに読み返すことが多かったです。
して、今回の商業出版チャレンジ中も( 「本屋に自分の本を並べたい!」という気持ちで、2024年7月から取り組んできたチャレンジ)何度もお世話になりました。
原稿を書き、企画書を作り、出版社に応募し、なんとか出版が決まり、
そこからはゲシュタルト崩壊が起きるくらい、何度も自分の文章を読み返し。
真っ赤なマーカーで「原稿、吐血してんじゃね?」ってくらい修正をしまくり、
イラストレーターさんと何度も打ち合わせ・微調整を繰り返し、表紙イラストを制作して。
そしてなにより、出版社の方と書籍制作から販売まで、何度もメールや電話でやり取りをし、
ようやっと予約出版日が決まり、公表できるまでに至りました。
原稿を書き始めてから、出版に至るまで約1年。
出版が決まってから数えても半年~7か月。
僕がこの経験を経て最初に思ったこと。
「え!? 小説家の人って、毎度こんな大変なことやってんの???」
今まで「カッコいい!」「書店に本が並んでいいなぁ!」という〝憧れ〟しか抱いていなかった僕。
しかし、同じ経験を経て、彼らの〝苦悩〟を知ることができました。
もちろん、僕はまだまだ小説家界隈の隅っこで糞尿垂れ流しているようなルーキーです。
大物作家さんと比べたらひよっこみたいな苦悩かもしれません。
ですが、少なくとも「予想ができるところまで」は来れたと思っています。
「楽しそう」「嬉しそう」「人生うまくいってそう」
これらのプラス面だけを見て〝憧れ〟を抱くのも、子ども心を忘れないために大切なこと。
でも、憧れるだけでなく〝目指す〟とき。
「苦しい」「嫌だ」「全然うまくいかない」などのマイナス面を受け入れることが必要になってくると、僕は本書を読んで確信しました。

どんなすごい人であれ、「悩み」はあるんですよね
学び①|「苦しみがない人」なんていない
厳密に言うと、これはガネーシャではなく釈迦(作中に登場。お釈迦様のこと)の言葉です。
自分が苦しんでいるときって、「なんでいつも、俺ばっかり……!!」みたいな気持ちになりません?
僕はなります。ってか、なってました。
「なんで俺ばっかり、いつもエラーをするんだろう」
「なんで俺ばっかり、いつも〝成し遂げられない側〟なんだろう」
「なんで俺ばっかり、いつもひとりなんだろう」
病んでますね。確実に。
ちょっと冷静に考えれば自分のような人が他にもいることくらい想像できるものですが、
「苦しみを味わっているとき」ってどうしても視野が狭くなってしまうんですよね。
ジャンルは違えど、誰もがそれぞれの〝苦しみ〟を味わっているものです。
たとえば、いくら努力しても成果が見えない、報われない。
がんばっても結果が出ず、自分の才能を疑ってしまう。
まわりが成功していくのを横目に、置いていかれるような感覚に苛まれる。
そんな「時間的苦しみ」
たとえば、将来が不安になるほどお金に余裕がない。
生活費を削って夢に投資しているのに、収入がなかなか増えない。
本当は挑戦したいことがあるのに、金銭面の不安から一歩を踏み出せないもどかしさ。
そんな「経済的苦しみ」
たとえば、夢を追うあまり、人との関係が疎遠になったり孤独を感じてしまう。
友人との時間を断ってまで打ち込んでいるのに、誰にも理解されない。
いつの間にか恋人との間に溝ができて、取り返しのつかない距離ができてしまう。
そんな「人間関係の苦しみ」
それぞれに違った形で、心に重くのしかかる瞬間があるのではないでしょうか。
テレビに出ているあの人気お笑い芸人も。
金輪際現れないだろう史上最高の野球選手も。
世界的キャラクター・孫悟空を生み出した伝説級漫画家も。
〝苦しみ〟はあったと思います。
〝憧れ〟の感情を抱いてきた人たちでさえも、ひとりの人間として苦しんでいる。
そう思えば、「苦しむのって普通か」と吹っ切れられる気がしませんか?
(………………なんか悟りっぽくなってきたので終了。笑)

「憧れ」と「苦しみ」、この両方を想像することで挫折が減る気がします
学び②|人生うまくいかないときこそ、「〇〇」をする
これ、もうヤバいくらい共感しました。
うなずきすぎて、首が「グキッ」って音立ててストライキ起こしました。
もはや後半は、うなずくんじゃなくて「小刻みに揺れる家庭用ミシン」に成り果ててました。
とまぁ、くっそ寒い冗談はさておき、
これは僕も無自覚ながらも強く感じていた教えでした。
人生うまくいかないときこそ、困っている人を助ける
これもガネーシャではなく、金無幸子さんの教えです。
言葉にするとすごく偽善者っぽく聞こえる言葉。
だけど、まったくそのとおりだと僕は思います。
ちなみに僕は、この言葉を少し変えて、こう使っています。
人生うまくいかないときこそ、身近な人に貢献してみる
たとえば、家族にプレゼントを送ってみたり。
悩んでいる人の話を聞いて、一緒に解決策を考えてみたり。
知り合いのお店に行って、売り上げに貢献してみたり。
(ただ食べたいだけ)
シェアハウスに住んでいる人たちになにか作ってプレゼントしてみたり。
(そうそう、僕は今、シェアハウス住んでるんですよ)
とにかく、自分の身近な人になにかしらの〝貢献〟をするようにしています。
そうするとね、あら不思議。
なんか自分の心も軽くなるんですよ。
「あ、俺って人さまに貢献できる程度にはまだ〝人間〟保ててるんだ。じゃあ平気だわ」みたいな感じで。
もちろん、貢献しようと思ってやったことが裏目に出ることもあるでしょう。
でも、「貢献しようとした」という気持ち自体が、自分に力をくれます。
人生うまくいかないから〝から〟
ではなく、
人生うまくいかないから〝こそ〟
この考えは僕にとって、けっこう大きなものだなぁと思っています。
もちろん、僕もまだまだナーバスボーイになることも多々あるので、修行中なんですけどね(笑)
『自分が苦しいときこそ、人にやさしくなれる』
そんな強い人間になっていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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