「は?」
(なんで静岡??)
「次は新横浜、新横浜~。 Next station Shin-Yokohama~」
(なに言ってんだコイツ?)
・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・
(あ、)
(乗り過ごした……)
6月10日、地元・愛知県田原市へ帰るために乗った新幹線。
小倉(福岡)発、豊橋(愛知)着………のはずが。
まさかまさかの静岡横断して、神奈川に足突っ込んでました。
地元・田原市(豊橋駅から車で30~60分)で人と待ち合わせしていたのに、
物理的に取り返しがつかないレベルで乗り過ごしちまいました。
さらにさらに、「さすがに新横浜で降りねば……!!」と意気込んで降車したはいいものの……またやらかしました。
なんと、小倉駅で買ったお土産&着てきた服を全部新幹線の中に忘れてきたしまったのです……!!!
(アホすぎる……!!!!!!)
心の中で何度も叫びながら、僕は新横浜のホームで立ち尽くしました。
遠目には東京へ向かって走り去るN700系。
その中には、小倉駅で買ったお土産、そして僕の着てきた服。
(いや、なんで服忘れる??)
荷物と一緒に脱ぎ捨ててきたんか?
新幹線で抜け殻になってどーすんねん、俺。
しかも、地元・田原では今ごろ、待ち合わせしてた人がこう思ってるはず。
「あれ? 翔太、どこ行った?」
神奈川です。
想定外に、神奈川です。
で、ふとポケットのスマホを見ると……
「充電残り12%」
おぉぉぉぉぉぉい!!!
ここにきてタイムリミット式やめてくれぇぇぇえ!!
もはやミッションインポッシブル状態。
着替えナシ、土産ナシ、充電ナシの「ナシ三兄弟」で、新横浜をさまよう男がひとり。
その名は、片山翔太(25)
商業出版チャレンジで得た学び②:新幹線に座ってるだけで人生が狂う
目的地でちゃんと降りましょう。マジで。
………とまぁ、こんな感じで、
我ながら新横浜まで乗り過ごすという、いつもどおりのボカをやらかしたところから地元活動はスタートしました。
なんかねー、ちょっと嫌な予感はしてたんですよー。
というのも、その日は完璧すぎた。
いつもなら絶対に乗り遅れるのに、その日は予定の列車に余裕をもって乗れた。
お土産もしっかり買って、忘れ物もない。
「我ながら成長したなぁ~」と思ったんです。
「え、今日のオレ、デキすぎじゃない?」って思いながら、脳内では勝手に〝できる男アワード受賞式〟が開催されてたんです。
(……やっぱりか、神………。やっぱりお前はちゃんと帳尻を合わせてくるのか……)
思わず天に向かってツバを吐きました。
そしたらそれが重力にあおられ、自分の右目にド直撃。
これが〝天罰〟ってやつなんでしょうね。
(すみません。どうしてもこのミスをプラスに転換したくて、長々と語らせていただきました)
さて、この記事では、こんな大波乱から幕を開けた
- 2025年6月10日~7月9日までの地元・田原市(愛知)における販促活動
- 出版日7月10日の手売り出版イベント
この2つをとおして得た学び、
最高に楽しい仕事には、いつだって〝憂うつ〟がつきまとう
について深堀りしていきたいと思います。
「楽しく働きたい!」と思って転職や独立を考えているけど、どこへ行ってもモヤモヤが消えない人
「好きなことを仕事にしたはずなのに、なんだか気分が乗らない……」そんな自分にがっかりしてしまっている人
新しい挑戦を始めたばかりで、ワクワクと同じくらい不安や憂うつを感じている人
「本当にやりたいことを見つけたい!」と焦っているけれど、なにをやっても心がしっくりこないと感じている人
こんな悩みを抱えている人には、とくにお役に立てるのではないかと思います。
それでは、まずは6月に行った活動を紹介していきいますね!
―2025.06― 地元・愛知県田原市でのリアル活動
小中高での授業
市内の小学校2校、中学校1校、高校1校の計4校で授業をさせていただきました。
テーマは一貫して「〝やってみたい〟を大事にしよう」
もちろん、伝え方はそれぞれ変えていますが、伝えたいメッセージは、小中高、どれも変わりません。
現代では良くも悪くも、SNSやYouTubeであらゆる成功者のサクセスストーリー、プライベートが見れるようになりました。
それは「自分の知らない世界を疑似体験できる」という良い面もあれば、
一方で、「自分にはこんなことできない……」とやってみる前から諦めてしまう理由にもなってしまいます。
たとえば、プロボクサーが試合をしている姿を見て、
「うぉー! カッケェー! 俺もあんな風になりてー!」と憧れる反面、
そのプロボクサーの私生活、つまりアルバイトをしながら必死に生きている姿を見ると、
「あぁ、プロになっても、悠々自適な生活を送ることはできないんだ……」と、その現実を見てやる気を失ってしまいます。
これが今ではSNSやYouTubeで簡単に見れてしまうのです。
「知ろうとすること」
「学ぼうとすること」
これらはすばらしい意欲です。
ただ、「知っている」と「やってみた」では天と地ほどの差がある。
そんなことを伝えました。
以下は授業風景の写真です。
⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩
以下は資料を一部抜粋したものです。
⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩
お店へのチラシ設置願い
シンプルにお願いしまくりました!
飲食店、床屋、美容院、お肉屋さん、歯医者、スーパー、コンビニ、図書館……etc。
「ダメでもともと、言うだけタダ」の精神で、とにかく懇願しまくりました。
そしたらねー、やっぱり優しいんですよね。
お願いしたすべてのお店で置いていただきました。
しかも「今までチラシはお断りしてたけど、しょうた君のチラシならいいよ」と言ってくれる方もいました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
以下はチラシを掲載していただいたお店の一部ご紹介です。
⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩
新聞取材
中日新聞、東愛知新聞、東日新聞の3社から、取材をしていただきました。
- 本を書くに至った経緯
- 本をとおして伝えたいメッセージ
- 授業をとおして子どもたちに伝えたいメッセージ
- 今後の展望
などなど、いろんなお話をさせていただきました。
以下は実際に掲載された新聞です。
⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩
【 東愛知新聞 】
【 東日新聞 】
【 中日新聞 】
市長訪問
7月7日、田原市長の山下政良さんに表敬訪問をさせていただきました。
自分の本のことや、これからの活動について話し、中でも、
「誰でも、失敗や挫折を経験したことはある。けれど、それを〝言葉〟にして、何かの〝形〟として伝えるのは勇気がいることだよね」
という言葉がすごく印象に残ってます。
「失敗は、大きな〝財産〟になる」
べつにおべっかを遣っているわけではありませんが、深い学びを得られた表敬訪問でした。
以下は表敬訪問の写真です。
⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩
オンラインセミナー
6月1日から出版活動のリアルを配信しているLINEオープンチャットを含め、合計3つのオンラインセミナーを行いました。
僕が出版までたどり着いた経緯や、
「なぜ〝SNS〟ではなく〝リアル〟にこだわったか?」などを話しました。
以下は資料の一部です。
⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩
6月から始まった毎日配信は一旦終了しましたが、LINEオープンチャットでは、引き続きイベントやお知らせの告知をしています。
いつ入っても過去の履歴をさかのぼることができ、ニックネームによる参加も可能なので、お気軽にご参加ください。もちろん、無料です。
僕の本以外の商品・サービスを紹介することも一切ございません。
―2025.07― 7月10日、ついに出版スタート
とまぁこんな感じで、いろいろやって迎えた出版日7月10日。
この日もまぁ、ハチャメチャだったんですよ。
なにせクソ暑い……!!!
スーパーキラッキラ晴天の中、11時間野外でひたすら手売り販売&サイン会。
そりゃサインうまくなるわ!
しかも10日の最高気温33度ですよ?
神、ミスったでしょ。
気温のつまみをクルクル回してるうちに、「えいっ♡」って灼熱モードにしちゃったとしか思えない。
焼きそばの鉄板の上に置かれた肉片みたいな気分でした。
まだ午前中なのに、背中から「ジュウゥゥ……」って音が聞こえた気がしましたもん。
そんなこんなでスタートしたイベントも、あっっっっという間に終わりました。
過大な表現でもなんでもなく、マジで体育の時間のドッジボールより早く感じました。
して、結果的には用意していた350冊、すべて完売。
言うまでもなく〝僕ひとりの力〟ではありません。
が、それでも、すなおにうれしかったです。
でもね、本音を言うと、「350冊売れましたー!」とか、べつにどーでもいいんですよ。
そんなことよりも、たくさんの人がこのイベントのために足を運んでくれたことが、心の底からうれしかったんです。
家族や親戚、近所のおじさんおばさん。
何年も会っていなかった地元の友達。
親の友人、そのまた友人。
子どもの頃お世話になった学校の先生。
昔の職場(東京)からわざわざ会いに来てくれた方。
思わず「どうやって知ったの!?」と聞きたくなるような方々。
そのほか数えきれないほど多くの人が、
無償で販売を手伝ってくれたり、
心からの応援をしてくれたり、
差し入れを持ってきてくれたり、
SNSで励まし続けてくれたり、
綺麗なお花を贈ってくれたり……。
本当に心打たれる協力・応援をしてくれました。
中でも特に印象的だったのは、
「学校で授業をした子どもたちが来てくれたこと」です。
小学生の子が、お母さんと一緒に買いに来てくれたこと。
中学生の子が、部活の帰りに立ち寄ってくれたこと。
高校生が、授業後すぐにかけつけてくれたこと。
まだ出会って間もないのに、こうして繋がってくれたことが、本当にうれしかったです。
そう考えると10日のイベントは、
単なる「本を売る日」ではなく、「たくさんの応援をいただく日」だったと心から思います。
本当に感謝しかありません。
地元のみなさまからいただいた優しさ、そしてそれに対する感謝の気持ちを忘れずに。
一人でも多くの人の背中を押せるような、希望や勇気を届けられる存在でありたいと思いました。
以下は7月10日イベントの写真です。
⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩
7月10日の記録・振り返りは、Instagramで詳しく話しています。
その他、現在進行形の活動も、基本的にはInstagramのストーリーズで配信しています。
>>>>> 僕のInstagramアカウントはこちら
あなたに伝えたいメッセージ
さてさて、こうして改めて振り返ってみると、
6月10日~7月10日の1ヶ月は、僕が生きてきた25年間の中でも類を見ないぐらい濃密な時間だったと思います。
毎日誰かに会って、
なにかを作って、
なにかを発信して……。
とにかく〝はじめて〟のことだらけの1ヶ月。
InstagramやXでは、「授業してきました~!」「市長さんと会ってきましたー!」と、
〝毎日楽しく、ワクワクしている自分〟を発信し続けてきましたが………。
本音を言うと、〝ワクワク〟だけではありませんでした。
それと同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に〝憂うつ〟だったんです。
「毎日朝起きて、一片の曇りもない晴れやかな気持ち!」ではなく、
「……..よし………今日もやるか」というドンヨリとした曇っていた気持ちが大きかったのです。
たとえば、学校での授業。
2週間以上かけて資料を作り、リハーサルも3回はします。
前日なんて寝られず、夜な夜なナッツ食いながらChatGPTに向かって、ただひたすらリハーサルを行っていました。
もちろん、子どもたちの前では「今日の授業、すごく楽しみにしてたんだ!」と言いますが、ハッキリ言って嘘です。
準備をしているときの気持ちは「めんどくせー」って気持ちのほうが大きいです。
他にはオンラインセミナーも3回やりましたが、
その資料に関しては1ヶ月以上かけて作っていました。
「どうしたら価値ある内容を届けられるだろう?」
「どうしたらわかりやすく理解してもらえるだろう?」
そんなことを考えながら、あーでもない、こーでもない、と資料を磨き上げました。
もちろん、自分からやりたいと言い出したことなので、そこに言い訳することはありませんが、
事実として、憂うつな気持ちがあったのはたしかです。
世の中には、ぶっつけ本番で高いパフォーマンスを発揮する人がいます。
が、少なくとも僕は違います。
決して強靭なメンタルを持っているわけでもなく、人の気持ちを動かす掌握術を体得しているわけでもありません。
というかむしろ、「一発本番」みたいな場面には弱いほうだと思っています。
だから、とにかく「準備」をしました。
たくさん時間をかけて、入念に準備して、それでも不安に思いながら家を出るギリギリまで準備をする。
やってることはただこれだけ。
小学生でも余裕でわかるくらい、シンプルな理屈です。
僕は今まで「毎日楽しく、ワクワクする仕事をやりたい」と思っていました。
「めんどくせー」とか「憂うつだ……」とか、そういうネガティブな気持ちは1㎜もなく、ただただ晴れやかな気持ちで仕事をしたい、と。
でも、今回の出版活動で確信しました。
「そんなものは、ただの虚構だ」と。
「好きなことで生きていく」
この言葉が言われて久しいですが、これは「ラクして生きる」という意味ではありません。
軽やかに聞こえるけど、実際はぜんぜん軽くなんてないんです。
めんどくささもあるし、うまくいかないもどかしさもある。
なんなら、朝から憂うつな日だってある。
でも、それでもやりたい。
それでも前に進みたいって思える。
それこそが「最高に楽しい仕事」なんだと、僕は思います。
「毎日晴れやかな気持ちで働ける場所」なんてものが、どこかにあるって信じていたほうがラクかもしれない。
「今の場所は本来の自分じゃない」って思ったほうが、自分を守れるかもしれない。
でも、そんな都合のいい場所なんて、きっとどこにもないんです。
仮に「楽しい!」という気持ちしかないのだとしたら、たぶんそれは〝仕事〟ではなく、〝趣味〟になっている可能性が高いです
〝ワクワク〟だけじゃない。
最高に楽しい仕事には、いつだって〝憂うつ〟がつきまとう
この現実を身をもって確信できたことは、此度の出版活動における大きな収穫だったと思ってます。
そしてもし、この記事を読んでくださっているあなたが「とにかく楽しい仕事がしたい!」という気持ちを大事にしてきた人なら、ちょっとだけ視点を変えてみてほしいんです。
少しだけ憂鬱を感じることがあっても、
ちょっとめんどくさいなって思うことがあっても、
それでも「やってみたい!」と思えることなら、思い切ってダイブしてみてください。
きっとその先に、あなたにとっての「最高に楽しい仕事」があると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
そしてもし、この記事を読んで、
「お前の最高に楽しい仕事はどんなもんだい!」と思っていただいた方は、
本書の〝あらすじ〟だけでも覗いていただけると嬉しいです。
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