パーキンソン病の叔父を見て、思ったこと
僕の叔父は「パーキンソン病」を患っています。
命にかかわる病気ではありませんが、四肢を思いどおりに動かせず、そして気持ちも沈みがちになり、日常生活に支障をきたすことも多々。
まだ中学生のお子さん(僕のいとこ)がいる叔父は、医師に「あなたはパーキンソン病です」と言われたときに、ひどく、ひどく落ち込んだそうです。
これから高校~大学とお金がかかる従兄弟。
その他にも二人の兄がいます。
叔父は自営業なのですが、仕事柄人と関わることが多く、
これからあまり仕事に入れないとなると、収入面で不安になるのは当然です。
今は少しずつ気持ちも前向きになってきたようですが、やはり、昔と比べると落ち込んでいる様子は否めませんでした。
50代は人生の折り返し地点
「あなたは何歳ですか?」
おそらく、この記事をクリックしてくださった方って〝50代以降の方〟が多い気がするんですよね。
「健康診断に引っかかった」
「疲れがとれづらくなった」
「なんか体が重くなった」
など、〝病院にいくほどではない不調〟にアンテナが立っている方だと思うんです。
失礼を承知で言うと、「人生の折り返し地点」を過ぎた方が多いと思うんです。
子どもが大人になり、住み慣れた我が家には夫婦2人。
改めて「自分」の人生を考えるようになった。
自分と愛すべきパートナーの〝後半戦〟を考えるようになった。
そうすると、嫌でも考えてしまうのが「あとどれだけ生きられるだろう」ということ。
これは決してネガティブな意味ではなく、シンプルな疑問であり、予測です。
そこはお間違いのないよう、お願いいたします。
〝ライフワーク〟に命を捧げるKさん
話は変わりますが、僕は2年前、とてもカッコいいおじさんに出会いました。
年齢は50過ぎで、ちょうど父と同じくらい。
実際、僕と同い年の息子がいるそうな。
便宜上、ここでは「Kさん」とでも言いましょうか。
Kさんは複数の事業を手掛ける傍ら、年間50回以上ものセミナーをこなす、非常に活力あふれるお方。
加えて、年間何度も海外でバケーションを過ごす、豊富な財力もお持ち。
まぁ、端的に言うと「お金持ち」です。
Kさんは自身の仕事を〝ライフワーク〟と称しており、
「自分の命をこの仕事に捧げる」
とハッキリ言うほど、己の信念を貫いている人でした。
ライスワーク:食っていくための仕事。お金目当て。
ライクワーク:好きな仕事。自分の満足度が優先。
ライスワーク:天命。自分の使命と感じる仕事。
そんなエネルギッシュなKさん。
実は重い障害を患っており、認定区分2級の要介護者です。
1年の半分は病院に通い、年々、体調が優れない日が増えているのだそう。
もう一度言いますが、年齢は50過ぎ。
そして、お金持ちです。
正直、僕は
「資産は使いきれないほどあるのだから、もうゆっくり休めばいいのに……」
と、失礼ながらに思いました。
いや、僕だけでなく、Kさんの奥さまや周りにいる方々も、同じことを言ってました。
だって、普通はそう思いますよね?
でも、Kさんはこう言ったのです。
「残された命をこの仕事に使い、人様のお役に立つことが僕の使命だ」
と。
すなおに、カッコいいと思いました。
「こんな大人になりたい」と、心から思いました。
テレビで観ていた遠い存在じゃない。
今、僕のすぐ横に、火山のような覇気を放ったナニカが座っている。
僕は生まれて初めて、生で出会った「圧倒的な成功者」に。
言葉にできない興奮を覚えました。
今でもあの衝撃は忘れられません。
僕たち人間が「100%」コントロールできること
僕たち人間の命には限りがあります。
そしてその〝限り〟がいつ来るかは、誰にもわかりません。
どれだけ健康に気を遣っても、すべてをコントロールすることはできないですからね。
これは健康のみならず、仕事、勉強、スポーツなど、あらゆることにおいて同様です。
世界一のバッターが、
世界の誰よりも素振りをしても、
三振をすることだってあります。
世界一のストライカーが、
世界の誰よりもボールを蹴っても、
PK戦でゴールを外すこともあります。
〝結果〟を完全にコントロールすることできない
残酷なようですが、これは紛れもない真実です。
でも、1つだけ。
「100%コントロール可能なこと」があるんです。
それは〝行動〟
「今、自分が何をするか?」という、自分自身の行動です。
誰よりも素振りをする。
誰よりもボールを蹴る。
誰よりも文章を書く。
誰よりもチラシをまく。
その結果がどうであれ、
〝行動〟に関しては、100%、自分の意思でコントロールが可能です。
周りからどう思われようと、
行動した結果がまったくの鳴かず飛ばずだろうと、
自分が思い描いた未来とはほど遠い、恥ずかしい結果だろうと。
「今、なにをするか」
〝行動〟だけは、100%、自分でコントロールすることができます。
これも紛れもない真実です。
10代だろうと、
20代だろうと、
30代だろうと、
40代だろうと、
50代だろうと。
人類皆等しく、「自分の行動」だけは100%、自分で決めることができるのです。
「子供の将来」以外の楽しみを
「あとはお前らの将来を温かく見守らせてもらうよ」
とても嬉しいこと言葉ですが、僕はこんな言葉をかけてほしいわけではありません。
自分の子どもの将来が楽しみなのは、たしかに親心だと思う。
だけど、それ〝だけ〟を生きがいにして生きてほしくない
「残りの人生、人様のお役に立つために、なんか新しいことやってみるか!」
こう言える大人のほうが、僕はカッコいいと思います。
20代で虚ろな顔をしている老いぼれもいれば、
50代から「俺の人生、まだまだこれからだ!」「人様のお役に立つために、この命を使うぞ!」と、情熱を燃やす若者もいる。
どちらがカッコいいかは言うまでもありません。
「大人は楽しいぞ!!」
「仕事って楽しいぞ!」
子どもたちに胸を張って言えるカッコいい大人になるのは、何歳からでも遅くはない。
僕はそう信じています。
まとめ・50代の方におすすめの本
すみません。
感情がこもりすぎたあまり、少々とりとめもない文章になってしまいました。
そしてもし、本記事で気分を害された方(とくに50代の方)がいたら、大変申し訳ございませんでした。
ここ1~2ヶ月で「50代の親戚・知人のよくない話」が頻発したので、若干衝動的にこの記事を書きました。
そしてタイミングを計ったかのように、KさんのFacebookの投稿が流れてきたので、この記事の構成が思い浮かんだ所存です。
ツラツラツラツラ……。
なんか偉そうに語らせてもらいましたが、
かくいう僕も、まだまだ未熟なこれからの人間です。
酸いも甘いも経験した50代の方に、偉そうに言える人間ではありません。
なので、今日ここで記した言葉を忘れずに。
僕も、あなたと一緒に、精進していきたいと思います。
最後までお読みでいただき、本当にありがとうございました。
― P.S. ―
ちなみに、先日の母の誕生日でして……。
今年は少し毛色を変えて、『50代にしておきたい17のこと(著:本田健)』という書籍をプレゼントしてみました。
僕も一度読んだのですが、すごく味わい深く、「僕が50代だったら納得しまくるんだろうなぁ」という内容ばかりです。
気になった人はぜひ。また母に感想を聞いて、その記事も出したいと思います(笑)
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