
\この記事で得られること/
★「成功者になりたい!」という漠然とした夢への向き合い方
★「失敗しないように」生きる人生の危うさ……
★「自分のやりたいことをやる」が、なぜ大切なのか?
たった1冊だけ、おすすめの本を紹介するとしたら?
こう問われたら、0.01秒で「喜多川泰さんの『上京物語』です」と答えます。
それほど、僕の人生に大きな影響を与えてくれた一冊。
僕の価値観を180度変えてくれた一冊。
今の僕を語る上で、本書の存在は絶大です。
「俺の人生、このままでいいのだろうか?」
「なにかにチャレンジしたい。だけど、なにをやればいいのかわからない」
「というかそもそも、明確にやりたいこともない」
「だけど、今のままじゃいつか絶対、後悔する。それだけはわかる」
そんな漠然とした不安や焦りがピークに達していた2024年4月。
24歳の頃です。
間違いなく、僕の人生のターニングポイントはここ。
この4月に大きく変わりました。
『人々に勇気を届ける作家』を志したことも。
その目標を達成するために『商業出版』を目指したことも。
そしてもう間もなく、その商業出版が現実になることも。
すべての原点はこの4月にあり、本書『上京物語』が影響しています。
ちょいと熱量強めの記事になると思いますが、お付き合いいただけると幸いです。

まずは本書のあらすじを、ザックリお伝えしますね!
『上京物語』とはどんな本?|あらすじと作品の魅力を紹介
本書『上京物語』は、喜多川泰さんが描いた自己啓発小説です。
物語の主人公は、新大学生になる祐輔(ゆうすけ)
東京の大学に進学するため、新幹線に乗って上京する、その車内が舞台です。
長い長い新幹線。
そのさなか、彼は父から渡された一通の分厚い「手紙」を読み始めます。
(本並の分厚さらしいです)
もうね。
この手紙が、とんでもないんですよ。
ただのアドバイスとか、応援メッセージとか。そんなレベルじゃない。
〝人生の核心〟みたいな、本質的かつ具体的な教訓がギュウギュウに詰まってるんです。
父が息子・祐輔に送る〝5つのやぶるべき常識の殻〟
そして、自分なりの価値観、成功を決めるための行動は——!?
読み進める中で、不思議と「自分の人生、これでいいのかな?」って振り返ってしまう。
就職、転職、夢に挑戦、とにかくなにか始めたい……!!
そんな節目にいる人には、本気でおすすめできる一冊です。

僕は弟2人の誕生日プレゼントで送りました!!(なお、読んでいるかは不明……)
「漠然とした不安と焦り」を感じていた24歳の僕
さて、あらすじはこの辺りとして、本記事はあくまで「僕が得た学び」がメイン。
まずは、僕が本書と出会った頃の状態をお話しします。
僕が本書と出会ったのは2024年4月、24歳のときです。
当時は、まさに〝漠然〟という言葉がピッタリ当てはまるほど、
とくにこれといった理由のない不安や焦りを感じていました。
「なんかこのままじゃ嫌だ……」
「でも、なにか明確にやりたいことがあるわけでもない……」
「でも、それでも……このままじゃ絶対いつか後悔する。 それだけはわかる」
社会人2~4年目の方なら、誰しも一度は経験のある悩みなのではないでしょうか。
僕は2023年5月から1年間。
「個人事業+アルバイト」という感じで生活していました。
基本、自分の事業(ネットビジネス)に全力集中。
足りない分の生活費をアルバイトで補う、というスタイルです。
自慢みたいになりますが、売上は順調に右肩上がり。
正直、すぐにアルバイトをする必要のない状態になりました。
でもまぁなにがあるかわからないし、とりあえずバイトも続けて。
売上も増えてるから、自分のビジネスもこのまま力を入れて。
お金が増えればいつか成功者になれて、自由な生活が手に入る……!!
———そんな生活が約1年。
そう、2024年4月のちょっと手前くらいですね。
ふと、こんなことを思いました。
(………。これって……俺がやる必要あるのかな………?)
漠然偏差値ウルトラ級の、超抽象的な悩みです。
自分がやる必要があるか・ないか、なんて考えてわかることではありません。
なのになぜか、自分の人生に納得できない。
ほかにもっとやるべきことがある「ような」気がする。
「今の生活を続けていても、絶対に僕が望む未来は手に入らない」
「だけど、なまじうまくいっている今のスタイルを変えるのがこわい……」
今思い返すと「なにをそんなことで悩んでいたんだろう?」とバカバカしく思えますが、
それでも当時は、透明人間と戦っているようなつかみどころのない悩みに、四六時中頭を抱えていたのです。

そのときはストレスで体じゅうが痒くなっていました……
学び①|人生における失敗とは、失敗しない「ように」生きること
そんな漠然とした悩みを抱いていたときに出会ったのが、本書『上京物語』
実はこの本、大学生の頃に読んだことがあったのですが、そのときはあまり心に刺さらず放置していました。
でも、このときは違いました。
「え? 俺のために書かれてる!!?」と錯覚するほど、どの文章を切り取っても僕にドンピシャな話ばかりだったのです。
なかでも、とりわけ心に残った学びがこれ。
人生における失敗とは、失敗しない「ように」生きること
ありきたりな言葉でいうと、「挑戦をしない人生」です。
僕たちはみな、大人になる過程で「子ども時代」を経験します。
「ママ、ピアノやりたい!」
「パパ、野球やりたい!」
「ばあちゃん、ブランコ乗りたい!」
『自分のやりたいことをやる』という根源的な欲求にブレーキをかけず、
なんでもやろう——挑戦しよう——とした子ども時代が、あなたにもありましたよね。
でも、ほとんどの人は、義務教育~高校~大学~社会人と、たくさんの〝常識〟に揉まれて生きていく中で、その子ども心を忘れてしまいます。
代わりに、『他人に認められることをやる』という、相対的な評価による原動力が染みついてしまいます。
こんな偉そうに話している僕も、例外ではありません。
高校時代は「野球部のキャプテン」として、監督や先生、部員に認められようとし、
大学時代は「教師になれば安泰だし、親も安心するから」という理由で勉強に励み、
社会人になってからは一転して、「俺は会社に属せずひとりで生きていくんだ!」とかっこつけながらも、結局は(ビジネスの)師匠がやっている方法と同じことをやりました。
心のどこかで「認められたい」「評価されたい」という気持ちがあったんだと思います。
でもべつに、「他人に認められる」というのは悪いことではありません。
むしろ、人さまから価値を感じていただけないと「仕事」として成り立ちません。
自分もやりがいがある。
相手も価値を感じられる。
つまり、WIN-WINの関係を築くのがベストである。
これは異論の余地のない事実でしょう。
でも、まずは。
まず最初は、「自分がやりたいことをやる」という根源的な欲求から満たすべきだと、僕は思います。
なぜなら、「他人から認められることをやる」という軸を優先すると、
ほとんどの場合で〝夢〟とか〝目標〟とかの類とは、正反対の人生になるからです。
例えば僕が「他人から認められることをやる」という軸で生きていた場合。
間違いなく、ネットビジネスはやっていませんでした。
東京の会社にも就職していませんでした。
丸1年、仕事も手付かずで商業出版に没頭することもありませんでした。
おそらく、「菊農家」をやっていたと思います。
そう、実は僕の実家は菊農家でしてね。
加えて地元には、「農家の長男は、家業を継ぐべきである」という暗黙の伝統があり、
僕の幼馴染の長男は全員、農家を継いでいます。
父は「お前のやりたいことをやれ」と言ってくれましたが、
顔のこめかみ辺りには「でも、農家を継いでくれても嬉しいよ」って書いてありました(笑)
大好きな家族・地元で農家をやる人生でもそれなりに幸せに生きられたと思いますが、
たぶん、今ほどおもしろくは生きられていなかったと思います。
まぁでもこればっかりは人生のABテストをしたわけではないので、ただの勘なんですけどね。
ちょっと長くなってしまいましたが、
『他人から認められることをやる』という人生は、
「実はあんがい悪くない」からこそ、自分の本音に蓋をして生きてしまいかねません。
失敗を「しないように」生きる人生になりかねません。
本書を読むことで、それがいかにもったいことか。
心から理解できると思います。

いかに自分が「間違った常識」に流されていたのかがわかります
学び②|人生における成功とは、やりたいことを100%やりきっている状態
じゃあ逆に〝成功〟とはなんなのか?
『上京物語』を読んで、僕の確固たる〝成功〟はどんな定義になったのか?
結論から言うと、僕が思う人生における成功とは、
やりたいことを100%やりきっている状態
です。
「やっている」ではなく、
「やりきっている」というところがポイントです。
大前提「やりたいことをやる」というのはとてもステキなことで、それ自体、誇りを持てることだと思います。
というか僕も、本書を読んで間もなくは「やりたいことをやることが成功なんだ!」と思っていました。
でも、「ただやっている」だけでは、
僕はあまり楽しさを感じませんでした。
なぜなら、本気じゃないからです。
本気じゃないがゆえに、「できなかったときの言い訳」が発生してしまうからです。
たとえば(何度もアピールしますが。笑)、『商業出版』の話がわかりやすいです。
僕は『上京物語』を読んで、商業出版を目指しました。
ただ、べつに出版社とコネがあったわけでもないですし、幼少期から賞を総ナメするほどの文才があったわけでもありません。
抜群にわかりやすい文章がかけるわけでも、
胸がキュッとなる恋バナを綴れるわけでも、
絶妙な伏線とミステリーを考える知能も持ち合わせていません。
でも、絶対に実現したかった。
商業出版をした経験がこの先どんな役に立つのかわからないけど、とにかく実現したかった。
だから毎日、キーボードが壊れるんじゃないかと思うくらい執筆したし、
商業出版経験のある作家さんに連絡を取って、専属の家庭教師並みにいろいろ質問したし、
完成した企画書を150社以上に送りつけたりもしました。(超迷惑。笑)
もちろん、大変でした。
やっている途中は「さすがに無名の作家が商業出版なんて無謀かなぁ」と思ったり。
「こんなに時間かけて報われなかったら……」と考える意味もない不安に悩んだり。
メールBOXが〝自動返信〟と〝お祈りメール〟に埋め尽くされて、落ち込むときもありました。
でも、不思議と後悔はありませんでした。
それどころか、自由さえ感じていました。
仕事も手付かずで収入も減って。
実現する確率が低いことに時間を費やして。
はたから見れば「なにやってんだアイツ?」と思われる状況だったのにもかかわらず。
そのときの僕はたぶん、
それまでの人生で1番「自由」を感じていました。
そしてその「自由」の源となったのが、
やりたいことを100%やりきっている状態、すなわち「成功状態」だったんだと、今になって思います。
失敗した過去。
失敗するかもしれない未来。
認めてくれるかもわからない他人。
これらを完全にコントロールすることはできません。
でも、「やりたいことを100%やりきるための〝行動〟」は100%コントロールできます。
だって自分がやるだけですからね(笑)
失敗しない「ように」生きるのではなく、やりたいことを100%やりきる。
そのために、今の「行動」だけをコントロールすることに注力する
とてつもなく長い記事になりましたが、まとめるとこんな感じですね。
とはいえ、僕もまだまだ100%行動をコントロールできているとは、口が裂けても言えません。
あなたと一緒に精進していけたら、とても嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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