「片山君、中洲行かない?」
「いいっすねー! 行きま~す♪」
「しょうた、明日暇? 長崎行かない?」
「もちろん暇です♪ 行きま~す!」
3/29~4/1。
お仕事仲間に誘われ二つ返事で応えまくっていたら、いつの間にか4日間も旅行していました。
着替えの用意もなく、4日間ずーっと同じ服を着て過ごした博多ー長崎旅行。
一緒に行った方々がビジネスで結果を残している人だったこと、
そしてメインイベントが『四次元パーラー・あんでるせん』という、何千回も電話をしないと予約を取れない超人気店だったこともあり、とても深い学びを得られる4日間でした。
本記事ではその学びについて、ちょっくら話そうと思います。
暇になれ
そもそもなんですが、長崎にある「四次元パーラー・あんでるせん」ってお店、知ってますか?
僕、全然知らなかったのですが、なんでも平均1000回以上電話をしないと予約が取れない超人気店らしく、全国から足を運ぶ人が多いのだそう。
幸運なことに僕は今回、「たまたま中洲でラーメン食ってた」というだけで、そのおこぼれをもらったわけですが……。
予約を取ったお仕事仲間の人たちは、多分に漏れず1000回ほど電話をしたらしいです。(マジでラッキーすぎ。笑)
「しょうた、明日暇?」
この質問に「あぁ、明日は忙しいっすねぇ」と答えていたら、絶好のチャンスを逃していたわけで……。
「やっぱり〝暇〟ってめちゃくちゃ大事だなぁ」と、改めて気づかされたところから、長崎旅行が始まりました。
「人智を超える力」など存在しない
さて、やっぱりメインディッシュは『あんでるせん』
このお店は〝喫茶〟とあるものの、料理が出てくるわけではなく、マスターのマジック(とは思えないほど異次元な)ショーを観ます。
〝四次元〟の名にふさわしいほど、本当に理解ができない。
「マジック」という一言ではとうてい説明できない現象が、すぐそこ、30cmのところで起きている。
ネタバレになるので具体的なショーの内容は話しませんが、『人智を超える力』と言っても過言ではないほど、圧巻なショーを観せてもらいました。
***
でね。ショーの途中でマスターが言ってた言葉が、僕は妙に心に残っているんです。
この世に〝人智を超える力〟など存在しない。
ただ自分が気づいていない〝未知能力〟があるだけだ
なんとなく、これは目の前のショーに〝だけ〟に向けている言葉ではないと思いました。
- 世界的大企業を創り上げること
- 史に名を刻むほどの大業を成し遂げること
- スーパーアスリートが大記録を打ち立てること
僕たちは「圧倒的な成功」を見ると、それを〝人智を超える力〟のように思ってしまう傾向があります。
もっと具体的に言うと「選ばれた人間にしかできないこと」と思ってしまう節があります。
なぜなら、そう考えたほうがラクだから。
遺伝子レベルで変えられない〝ナニカ〟のせいにしてしまったほうが、努力していない自分を正当化できるから。
〝人智を超える力〟だと思ってしまったほうが、これ以上、理解に努める必要がないから。
正直に言うと、僕もそう考えてしまう癖があります。
「まぁ才能だよね」と、スゴイ人と自分の差を、もともと生まれ持った〝ナニカ〟のせいにする悪癖があります。
そう自分で気づいていたからか、マスターの言葉が妙に響きました。
「僕にはまだ、自分でも気づいていない力がある」
「その力を見つけ、発揮するためには、やはりいろんなことにチャレンジするしかない」
「なぜなら、やってみないと、そもそもそこに才能があるのかわからないのだから」
文字に起こせば起こすほど、そこら辺の自己啓発書に乗っている、取るに足らない文章のように見えます。
しかし、3/31、あの日あの場所で「人智を超え〝ているように見える〟力」を生で体験したからこそ、以前よりもこの言葉の深みを感じられている気がします。
認知外を愉しめ
さて、あんでるせんではマスターが「マジック(とは思えないほど異次元な)ショー」をしていると言いました。
そして、ショーが始まる前、マスターは「すなおな心と、少しの猜疑心で観てください」と言いました。
最初は純粋な気持ちでショーを観ようとしていましたが、そう言われてしまうとスイッチがオンになってしまうのが、天邪ッキーな僕。
猜疑心フルMAX。五感のすべてを「視力」に集約し、マスターのショーを事細かに観察することにしました。
他のお客さんが笑っている中、僕は瞬きも忘れるほど、ショーに集中。瞬きも忘れて、目が充血して、真っ赤になっていました。
そしたら突然、僕にカードを引く役が回ってきました。
「……え? なになに!?」
話をまったく聞かずにショーに集中していたため、何をやればいいか全然わかりませんでした。
周りの方もフォローしてくださり、なんとか役目を果たせたのですが、ちょっと肩の力が入りすぎていたことに反省。〝愉しむ心〟を忘れていました。
そんな僕の心を見透かしたかのようにーマジで実際に見透かしていたかもしれないー、マスターが言った言葉。これもまた、妙に記憶に残っています。
肩の力を抜いて、笑って。
愉しいから笑うんじゃない。
笑うから物事を愉しむことができる、力を発揮できる
自己啓発代表取締役みたいな、そこら中の本に載っている言葉。
マスターの不思議な魅力か、それともその空間がそう感じさせるのか。
やっぱり、妙に納得してしまうんですよね。
〝認知外を愉しめ〟
僕がその日、マスターから得た1番の学びです。
認知外は、ご褒美
最終的には満面の笑みでショーを楽しみ、感情・学びともに最高の体験ができた「あんでるせん」。
しかし、僕が1つだけ「???」と思うところがあります。
それは、「電話予約のみ」ということ。
ネット予約が当たり前になっている時代。
予約サイトを作るくらい、調べれば簡単にできてしまいます。
マスターからしても、何度も電話を出るより明らかにラクでしょう。
僕を誘ってくれた女性は777回電話をかけたと言っていました。
平均の数千回よりは少ないと言っても、それでも777回ですよ?
1回のコールを30秒としても、1分で2回。
777÷2=388分、単純計算で6時間以上電話をかけ続けたことになります。
「……….マジで……?」
僕はこの計算をしたとき、自分がどれほどのラッキーパーソンなのかを、改めて実感しました。
でもね、同時にこうも思ったんです。
「諦めずに電話をかけ続けた者だけが、認知外を愉しめる」と。
普段、なんてことない6時間。
仕事をしていれば、
家事をしていれば、
休みの日に映画を観ていれば。
なんてことなく過ぎ行く6時間。
その6時間を、ただひたすら電話をかけ続けた者だけに与えられる、認知外の体験。
もはや〝ご褒美〟と言ってもいいでしょう。
2・3回かけて、「あぁ、やっぱり繋がらない」と諦めるのか。
それとも、776回かけて「次は繋がる!」と、希望を失わずにかけ続けるのか。
優劣・善悪はありませんが、どちらが『よりワクワクする体験』ができるのかは、直感でわかると思います。
いつ繋がるのか、いや、そもそも繋がること自体、約束されていない。
〝結果が約束されていない状況を、いかに愉しみ、謳歌できるか〟
そこをクリアした者にのみ、「認知外の体験」というご褒美が用意されている。
僕が今まで「ワクワクする」と思いながら夢中になっていた挑戦体験を、此度のあんでんるせんで、少しだけ言語化できた気がします。
もしかすると、『四次元パーラー・あんでるせん』のショーは、
電話をかけるところから始まっているのかもしれない
この予想を確認するため、いつの日か、僕はもう一度「電話をかけるところから」、あんでるせんに訪れたいと思います。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
―P.S.―
あんでるせんの話だけでボリュームがありすぎたのでここで終わりますが、「稲佐山(いなさやま)」の夜景も超キレイでした!!
恋人とのデートスポットに。
あるいは1人で黄昏たい方はぜひ!
この記事を書いているときに知ったのですが、どうやら『世界三大夜景』らしいですね。
どおりでキレイなわけだ~~~。
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